まずは近所を見てみよう

 家には様々な大きさや高さ、屋根の形、壁の造り窓の取り方があります。これらは、突然生まれてきたのではなく、その土地土地の風土に根付いたものであったりします。暑い地方、寒い地方、風の強い地方、雪の多い地方、湿気の多い地方などなど。

家の造りは先人達が実際に経験したことが反映されていますので、むやみに変えることや沖縄の家を北海道で造っても不都合が多い家になってしまいます。また、たとえば飛騨地方は「雪が多い地方」ですが、それだけではありません。世界的に見ると日本は梅雨がありますので、「湿気の多い(季節がある)地方」でもあります。ですので、日本の雪が多い地方の家と海外の雪の多い地方の家が同じでは不都合が起きてきます。

まずは近所を見てみましょう。

散歩しながら見るのも良いですし、少し高い場所からいろいろな家の屋根を見るのも楽しいものです。もし、旅行等で他の土地に行くことがありましたら、その地域を自分の地域とどこが違うのかを見られるのも面白いと思います。

一般的な例を挙げてみましょう。

雪の多い地域 ・屋根勾配がきつい家が多い
・屋根の雪の処理がし易い形状と配置
暑い地域 ・風通りの良い間取り
・日差しを避ける工夫
海岸の近く ・潮風の影響を受けるので瓦屋根が多い
風の強い地域 ・雨戸は必要

まだまだ、他にもありますので見つけてみてください。

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