Digital-Camera(デジタル・カメラ)

今までは現場工事写真を撮ろうと思ったら、カメラにフィルムを入れてシャッターを押して、写真屋さんに持っていて1時間ほど待ちました。

シャッターを押してからプリントがあがってくるまでに、少なくとも2時間はかかるのではないでしょうか。更に現場でいろいろやらなければいけないに、2回も写真屋さんに足を運ばなければいけません。たまには撮ったつもりが写っていなかったといった事もあるかと思います。

ここでは、私が知る限りでのメリットデメリットを紹介します。

・デメリット

本当なら一眼レフのデジタルカメラで撮りたいところですが、一眼レフのデジカメは高価です。80万ぐらいするのではないでしょうか。一眼レフなら状況に合わせてレンズを換えられますが、今のデジカメは広角側がもう1歩だと思います、24mmまで欲しいところです。今のデジカメのレンズはビデオのレンズに近いような気がします。また、単焦点レンズでなくズームもついているようですが、光学ズームでないものはズームを使うと画像が粗くなるような気がしますが、使用範囲で使える、使えないが決まると思います。

もう一つは、綺麗な画像を残そうと思った時は、データの大きさが大きいと言う事です。これは、カメラの問題というよりは、パソコンに撮りこんだ後のパソコンのスペックに左右されます。我が社は今、ハードに入っていますが、ある程度まとめてメディアに保存しようとすると、フロッピーではきつくなるかもしれません。これは、MO等で対処は可能です。保存に付随したことですが、デジカメのデータは簡単に消せることが出来るのは、メリットでありデメリットでもあります。

これもちょっとした事で解決することですが、電池の消耗が激しいということです。充電式の電池を使えば処理されるかもしれませんが、長時間連続で使おうとなるとそれなりの電池の数は必要です。

・メリット

早いということ。撮影してから10分もあればプリント・送信が充分に可能です。(PC・プリンター環境が側にあってが条件)

撮り直しが利くということ。撮影した写真はすぐにその場で見る事が出来ます。写真の知識が薄い人でも、失敗しても何度でも撮り直せます。簡単に削除できます。

フィルム代、現像代が要らないこと。メディアと呼ばれる小さなカードを本体に差し込むだけで、1番粗いモードで120枚程度撮る事が可能です。撮影したデータは、パソコンに取り込むことで、メディアの内容を消去して何度も使えます。(限界は分かりませんが)

少し余談ですが、たとえば36枚撮りのフィルムを買われて24枚撮影したとします。「早く現像したいが、まだ枚数が残っている。」と言われる方がいますが、フィルムの現像代は(何枚撮りでも)一律500円程度なので、36枚撮りのフィルムを買われて24枚撮影の場合と、24枚撮りで24枚撮影の場合では、200円程度しか変わりません。更に、もったいないからと言って要らない写真を撮っていると、どんどん無駄なお金が増えて行くだけです。36枚撮りを無理して撮り切らなくても24枚程度撮影していれば、もったいないことはありませんので、気にせずに現像にだしてください。

ここからMinimum-Calsの話に入っていきます。

これは、企業としての損得の話ではなく、個人レベルのスキルの話です。小さな企業では、まず新入社員教育という期間や費用はもちろん取りません。とりあえず、現場に行って作業しています。疑問、質問はその都度人に聞いていられれば良いですが、そんな訳には行かないでしょうね。また、現場用語や製品の用語は沢山ありますので、たとえば「白くて長い物」では全然相手に伝わりません。あと、いちいちその場所に行って、この納まりがどうのこうの言うのも時間のロスです。

デジカメにはレンズの反対側に、撮影した画像が見られます。分からない事があったら、デジカメで写真を撮ってその画像を見せに行けば状況が一目でわかります。

また、完成間際で補修箇所が幾つか出てきたとします。いちいち、文章でメモしたり図面にチェックするよりも、デジカメでメモ代わりに撮影しておけば次々と作業できますね。撮影─出力だけで使っていてはもったいないです。

・何を買えば良いか

建設省の写真管理基準(案)では「有効画素数80万画素以上」となっていますが、これは’97.10(’98.4に書きかえられているようですが)の発表です。デジタルカメラ等電子媒体についてでは「デジタルカメラについては極力高画質のカメラを推奨する。」と書かれていますので、現在では、100万画素以上は必要になると思います。ハードディスクやメディアの容量や性能、価格が刻々と変化しているので、こういった書き方になっているのだと思います。

単なる予測ですが、有効画素数は130万画素を超えることは、近年ないと思います。35万画素が主流だった頃のものは、細かいところまで見れなかったですが、最近のカラープリンターのパンフレットを見ていますと、ほとんどアナログの写真に近づいています。

あまり、細かく見えすぎるのも、困りますが・・・。

’99.2.20

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