お茶をするための空間に最低限欲しいものは何か?

・畳
・床
・にじり口(貴人口)
・茶道口
・炉(冬の季節)

以上

これだけの事がなかなか出来ないのは、一度でも茶室を作りたいと思われた方は良く分かると思います。
茶席に変えようとした部屋は上の図のような6畳間です。右に1.7m巾の引き違いの戸があり、下に2.6m巾の4枚の引き違いがあり、左の壁面は掃きだしのアルミサッシが前面に入っていました。
プラン1です。

6畳間を4畳半にして図の位置に炉を切る場合です。
茶道口は右下から入り90度曲がって点前座につきます。床の間は壁床になり右上の位置に持っていくと下座床になります。
下座床の場合、にじり口からお客さんが入って部屋を見渡したときに床が見えません。また、出入や人の動線がおかしくなります。

この案は却下となりました。
プラン2です。右上に床の間をもっていき、左下を茶道口、右下をにじり口にしました。
炉の位置も動きました。

結果的にこのプランで進んでいったのですが、畳の敷き方や床の大きさは変更しています。

この図面をアップしている意味は後にも説明しますが、図面や理屈だけでは茶室(茶席)はできません。
現物を見てどうするのか?どうしたいのか?を判断していかないとしっくりとくる茶室(茶席)にはならないでしょう。
平面構成
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最終の平面図です。
床の間の巾を変えました。畳の敷き方を変えています。
出炉のスタイルは変えておりません。